marvinroのブログ

変な映画と音楽とファッションの話。

国ごとのスタイルの違い

 風強き森の都、東北のニューヨークこと仙台市に住んでいます、marvinです。笑

 

以前から、「お爺さんオシャレだな〜」

「あのお婆さんの色彩センスすごいな」 とか

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道を歩いていると年代ごとなのか、一周回ってなのかお爺さんお婆さんがすごく自分世代の目には新鮮に見えます。

 

そこで思い出したのですが、今でこそインターネットが発達し、特定の地域性や年代がファッションにおいては無いものの、

お爺さんお婆さん世代には、土地土地によって、国によってスタイルが大きく違っていた事に気がつきました。

 

そこで今回は、地域ごとに根付くファッション、音楽、それらスタイルを紹介していこうと思います〜

 

まずアメリカはニューヨーク

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ニューヨーカーのストリートスナップです。

ニューヨークは人種の坩堝と言われるほど世界中から多くの人たちが集まる、世界有数の国際都市。

そのため色々なジャンルスタイルを持った人が多いように思えますが、ニューヨーカーのスナップをみていると、

みんな「ラフで飾らない」シンプルな自分のスタイルを貫いている人が目立ちます。

色はハッキリしたものが多く、デニムに黒(スティーブ・ジョブズもそうですね笑)や

黒・白・赤とメリハリのある色使い。

ストリートカルチャー、すなわち音楽やスケートボード、ストリートカルチャーアートなど、アートに対する価値観が豊富だからこそ服はシンプルで動きやすいスタイルが多いのかもしれません。

ニューヨークといえばair force1ですよね

色のイメージは黒と赤です。

 

続いてサンフランシスコ

 

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サンフランシスコは今でも車の工場が多くあったり、アメ車ディーラーが多く存在したりと、工業都市として栄えた街です。

そのため、ジーンズやワークパンツなど、当時の人たちのユニフォームであったワークウェアが根付いています。

さらに、サンフランシスコは比較的温暖な気候なのでヘビーアウターを必要とせずサラッと羽織れるネルシャツやウールシャツなどが多く流通しています。

50年代、60年代のアメカジが好きな方はどちらかと言えば、西のスタイルに影響を受けているはずです。

サンフランシスコもまた、あまり飾らずラフなスタイルが目立ちます。

サンフランシスコといえばVans

色のイメージは茶色かネイビー

 

続いてロンドン🇬🇧

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イギリスではサイズ感がかなり変わります。

イギリス人は元来、高身長で細身の体型の人が多く、頻繁に気候が変わるためタイトなシルエットの服を好む傾向にあります。

アウターも全身を覆えるようなコートがおおく、雨にも負けないようマーチンなどの革靴が主流です。

もちろんモッズやスキンズなどカルチャー的背景もあるのでしょうが、気候的に一番ベストなのはマーチンな気がします。笑

ニューヨークとの違いは、派手を嫌う事です。イギリスの人に限らず寒い地域の人は暖かい地域の人に比べて内向的な性格だそう。

なのでイギリス人はマッドな色味を上手く合わせている人が多いように思います。

イギリスはやっぱりマーチン。

色のイメージはグレーやカーキです。

 

例外もいますが、笑

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最後はパリ🇫🇷

 

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パリの人達のスタイルで目立つのが、色使いのうまさです。

芸術の都と謳われるだけパリの人達はアートに対する感覚も鋭く、カラフルな服を上手く合わせている人が多い印象です。

サイズ感もマチマチですが、それぞれ自分に合ったサイズ感というのを持ってるのが伝わってきます。

パリはカラフルなイメージです。

 

いかがだったでしょうか、やはりそれぞれ気候やルーツが違う分、スタイルも少しずつ違います。

好みのスタイルは見つかりましたか?

コメントお待ちしております。笑

実際に見てみた、パリの暮らし。

「フランス人は、英語で話しかけてもフランス語で返す。」

 


て噂を耳にした事がありませんか?

 

実際、そんな事は全くありません。

 

むしろ、日本人である私を見ると、英語で話しかけてきてくれます。笑

 

やはり、噂はあくまで噂。「百聞は一見にしかず」です。

 

そこで、噂とは違った実際のパリの様子を紹介します!

 

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今年の2月にパリを訪れたのですが、初めてのフランスという事で、

出発前に行ったことがある人に話を聞いていました。

ある焼肉屋さんの店主は、

「もう〜汚いし犬のフンまみれ!」

あるベルギー人のスキンヘッドの友達は

「なんか治安悪いし汚いし、なんか嫌。」

ある髭面のコーヒー屋さんは

「フランス人は高飛車で、みんな冷たい。」

 

ボロクソでした。笑

 

しかし、そんな期待が大幅に低くなった状態でパリに行ってみると、聞いた話とは全く違う綺麗な街が広がってしました!

 

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街並みは中世の建物が多く残っており、かつ自然も共存していてとても過ごしやすそうな環境でした。

上記写真の様に川辺で寝転ぶ人やパンを食べる人、雑談を繰り広げる子供達で賑わっていました。

 

個人的には東京よりは綺麗だったと思います。

事実、最近ではあまり外で休む人も、公園で集まる子供達も少なくなってきています。

やはり利便性だけではなく、自然と共存する事で生まれる心の余裕をフランスの人々は分かっている様に感じました。

 

もちろん、晴れている日に外でゲームしている子供、ポケモンゴーをしている大人達もいませんでした。

 

フランス人は高飛車?という話も全くそんな事はありませんでした。

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ブランドのお店も沢山ありましたが、蚤の市や古着屋さんもかなりあります。

むしろ日本人よりもカジュアルな人が多い様に見受けられましたよ笑

 

やはり、国じゃなくて人の問題なのだと感じます。

 

偏見なんて、だいたいは自分を優位にするための根拠のない噂話です。

 

旅は人を成長させると実感しました。

 

 

 

仙台とスティービーワンダー、あまり知られていないステキな関係

皆さんご存知かと思います。

 

「スティービーワンダー」

 

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生まれながらにして視力が弱く、友人の運転していた車に同乗した際、事故に遭う。

その後遺症により味覚嗅覚も失ってしまう。

今では味覚と嗅覚は回復したらしいのですが、多くのはんでにも負けず天性の歌声には誰もが心を打たれた事でしょう。

 

そんな彼が実はお忍びで宮城県は「仙台」を訪れていた事はご存知でしょうか?

これには心温まる、彼の愛に溢れた背景がありました。

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1989年頃

仙台私立加茂中学校には、全盲にも関わらず皆んなと同じように学校に通っていた少女がいました。

彼女は有名なスティービーワンダーが目が見えない事を知り、強く勇気を貰ったそうです。

その感謝の気持ちを込めてファンレターを送りました。

 

すると後日、加茂中学校の多目的ホールに黒塗りの車が横付けされ、サングラスをかけた大柄なスティービーワンダーが現れたそうです。

 

すると彼はファンレターをくれた少女に「全盲にも関わらず、普通の学校に通って頑張っている事にすごく胸を打たれた」と伝え、

ゲリラライブを開催したのでした。

 

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80年代頃の彼は飛ぶ鳥落とす勢いで活躍していた、まさに時の人。

そんな彼が多忙を振り払ってでも少女に会い行ったのでした。

 

「90%以上の人が目が見えていない私以上に物事が見えていない。」

ティービーワンダーの言うように、私たちは当たり前の愛情すら見逃してしまっているのかもしれません。

 

気分によって変わる、聴きたい曲。

 

 

雪の降りしきる冬も終わりへと近づき、木々にも若葉ば芽生え始めてすっかりポカポカと春らしい陽気になってきましたね。

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以前から漠然と思っていたのですが、当たり前の事なのかもしれませんが、その日の気分・天気・気温・心持ちなどで聴きたい曲って変わりませんか?

僕自身は2、3週間前まではアークティックモンキーズやスミスばかり聴いていたのに

今週は「マックデマルコ」と「はっぴぃえんど」しか聴いていません。笑

 

これはきっと、四季がはっきりと分かれている日本特有の現象なのかな?とふと疑問に思ったり思わなかったり。

 

そういうわけで、2つの気分ごとに聴きたい曲、映画などをまとめてみました〜

 

•めんどくさい朝。暇な休日。

 

起きたはいいものの「めんどくさいな〜」という朝、なんの予定もなくChillな休みの日向ぼっこにピッタリな曲達です。笑

 

「macdemarco-salad days

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「Rex Orange Country-Loving is easy」

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「Fazerdaysz -Little Uneasy」

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Never young beach -どうでもいいけど」

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「はっぴぃえんど-風をあつめて」

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•仕事がうまくいった時、オシャレして出かけたかえりみち。

 

「今日なんか絶好調!」なウキウキな時や休日にちょっとオシャレして気分が上がっているときに聴きたい曲です〜

 

James Brown- Sex machine 」

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Elvis Presley- jail house rock」

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The Knack- My sharona」

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The Beatles- Twist and Shout 」

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「DYGL- A paper dream」

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聴く曲によって着る服が変わったり、見える視野が変わったり。

時には人格まで左右されたり。笑

音楽は日々の生活に彩りを添えてくれますね。

時には町の音も良いけど。

 

また今度、色んな気分で紹介したいと思います!

 

最後に、この春一押しの映画を紹介して締めます。

 

•「GREEB BOOK」

 

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インスタで紹介文を書いてるので、よかったら!

 

「Dickies・REDKAP・BENDAVIS」あなたはどれを選びますか?

ストリートシーンを語る上で欠かせないモノ、 

 

ワークパンツ。 

 

安くいつでも替えの効くワークウェアはユースカルチャー、ストリートムーブメントからは切り離せない相棒。一生の伴侶。 

 

今回は中でも、ディッキーズ・レッドキャップ・ベンデイビスの違いと小話を紹介します~ 

 

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まずは最も有名なディキーズ。 

ワークブランドにしてスケートチームがあったり、定番の874には歌もあるくらい知名度の高さを誇ります。

 

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元々ロサンゼルスで工場で働くスケーターやミュージシャン作業着として着用されていたようです。 

日本でも値段が安くいつでもどこでも手に入るため、今でも老若男女問わずにんきっがあります。

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この折り返しの白ステッチに惚れ込んだお父さんお母さん、スケーターなど多いのではないでしょうか。笑

パリッとしててラフでタフです。 

 

 

 

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続いてレッドキャップ。

実はこのロゴはブラジルのたばこメーカーから来ているそうで、

ディッキーズよりも少し渋目な印象です。 

 

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色もディッキーズに比べるとワントーン地味な配色。 

生地感も柔らかめでワークパンツの中でもスラックスに近いような感覚で履けます。 

 

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すこしマッドなの確認できますかね?笑

実はゼネラルモーターズの作業着としても使われているようで、車好きのおじさんお兄さんに好まれるのも納得です。

ディッキーズのパキパキ感が苦手な方には一度試してみてもらいたいです。 

 

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最後はベンデイビス

3つの中で一番あたま悪いワークブランド。 

ロゴは創業者がモチーフらしいのですが、ゴリラかゴリラ、ゴリラにしか見えないそんなシャレたっぷり差がサンフランシスコのワーカー、アーティストに受けたのかもしれません。 

 

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ビースティが履いてるのもベンデイビス。 

 

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ベンデイビスはレッドキャップのような渋さとは打って変わって、ハードコア、アンダーグランドなシーンで受けたようです。

 

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ゴリラカットなどかなり極太なラインも出ているのですが、上の写真の通り「全部太い」笑

そして一番生地が分厚くタフなので、まさにハードコア。

そして頭の悪さ。

男くさい方にはベンデイビスが一番合うかもしれません。

 

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自分にピッタリな伴侶は見つかったでしょうか。

やはりワークパンツの魅力は安くタフなこと。

ブランドのパンツの基には必ずこうしたワークウェアがありますし、うざったいほどの拘りを持って選んでみてもいいかもしれません。笑

 

かなり面倒くさい内容で失礼しました。 

 

 

 

世界を変えたカラス属「黒の衝撃」

80年代のファッションシーン、ハイブランドがドレッシーでカラフルなデザインを発表している中で、ある種タブーを犯し世界に衝撃を与えたと言われているブランドがあります。 

 

COMME des GARÇONS、Yohji Yamamoto

 

上記2ブランドは色彩がダーク(黒)、素材は古着のようなもので、シワシワなものや穴の空いたものや加工したものを使用していました。

 

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当時、「黒:ダーク」のカラーは「反骨」などを意味しあまり使用されない色であり、その色をあえて前面に打ち出した点も衝撃的でした。

既存のシステムにアンチテーゼを唱えることは批判を受けやすい一面がある半面、世の中を盤上ごとひっくり返すこともできるかもしれません。 

 

この衝撃はその後日本で「カラス属」と言われる黒ずくめのスタイルで町を埋め尽くす現象へと飛び火していきます。 

多くのアーティストも2ブランドに多くの影響を受けており、ヨウジヤマモトのコレクションでは、YMOの細野晴臣高橋幸宏も参加していたようです。笑

 

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最近だと、ビョークや山口一郎などがよくギャルソンに身を包んでいるようです。

 

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テクノ系のアーティストばかりなところはさておき。。笑

それだけの衝撃を与え、約50年もの間、新作を作り続けているこのヨウジとギャルソンは流行りの変動が激しい日本でも生き残ってきました。 

 

単にモードというわけではなく、ビンテージのミリタリー、ワーク、ドレスなどのファブリックをアップデートさせていることが、服に興味の少ない人から、鬼のように詳しい人にまで愛されている秘訣なのかもしれません。

 

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コチラは個人的な推測では、フランス軍のヘンリーネックサーマルをベースに、40年代のヨーロッパのフィッシャーマンのパンツをサンプリングしているように見えます。 

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あくまで私の予想ですが。。。笑

 

みんなが知っているようなブランドにも、ルーツや基となったカルチャーがそれぞれ存在しています。

ブランドを古着の視点からみたり、古着をカルチャー色でみたり、ワークウェアに無限の可能性を感じたりと、

服は追及するだけ様々な見方があるようです。 

 

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いろんな服を着て、感じて、考えて、自分だけのスタイルを作ってみたいですね。 

 

 

 

映画「エレファント」と服の話。

「ELEPHANT」

2003年 ガス・ヴァンサント

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あらすじとしては、全米を震撼させたコロンバイン事件を元に、そこに暮らしていた生徒達の日常を描いたうえでその事件が起きた瞬間を捉えたというもの。 

 

最後の15分までは淡々と10代の学生の日常がダークな雰囲気をちらつかせながら突き進んでいきます。 

問題を抱えた父親の面倒を見ていたり、カメラで写真を撮るのが好きだったり、

「イケてない子」としてレッテルを貼られる地味な女の子がいたり…と自らの学校時代を思い返しても思い当たるフシがある人々ばかりがアメリカの郊外の高校にも存在していることを知ることが出来ます。

そんな中、世の中のすべての視線を一点に集めた事件が起きます。

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全ての人に存在意義、生きる価値があると耳にしたことがありますが、その反対も言えるのではないかと考えてしまう衝撃的なラスト。。。 
「人は、皆平等に価値がない」という言明を本気で受け入れられる人はあまりいないように感じますが、この映画はそこへの挑戦をも示していると思います。

 

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蛇足かもしれませんが、ガス・ヴァンサント作品は多くのアーティストやデザイナーにも影響を与えており、 

ドメスティックブランド「FACETASM」の17SSコレクションでは上記写真のトレーナーをサンプリングしたアイテムも登場していました。 

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雑誌POPYEのインタビューでもデザイナーの落合氏は、影響の受けた映画にエレファントを紹介していました。

やはり、映画や音楽、サブカルチャーは服と密接な関係があるように感じます。

自分が何かクリエイトするときに、外的要因ではなく内的な感情や鬱憤を発散させるエネルギーとともに自分が影響を受けてきたカルチャーを感じ取れるようなモノを作りたいと感じました。 

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次回はゆるーく服のお話をできればと思います。 

おたのしみに! 

 

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