世界を変えたカラス属「黒の衝撃」
80年代のファッションシーン、ハイブランドがドレッシーでカラフルなデザインを発表している中で、ある種タブーを犯し世界に衝撃を与えたと言われているブランドがあります。
COMME des GARÇONS、Yohji Yamamoto
上記2ブランドは色彩がダーク(黒)、素材は古着のようなもので、シワシワなものや穴の空いたものや加工したものを使用していました。
当時、「黒:ダーク」のカラーは「反骨」などを意味しあまり使用されない色であり、その色をあえて前面に打ち出した点も衝撃的でした。
既存のシステムにアンチテーゼを唱えることは批判を受けやすい一面がある半面、世の中を盤上ごとひっくり返すこともできるかもしれません。
この衝撃はその後日本で「カラス属」と言われる黒ずくめのスタイルで町を埋め尽くす現象へと飛び火していきます。
多くのアーティストも2ブランドに多くの影響を受けており、ヨウジヤマモトのコレクションでは、YMOの細野晴臣や高橋幸宏も参加していたようです。笑
最近だと、ビョークや山口一郎などがよくギャルソンに身を包んでいるようです。
テクノ系のアーティストばかりなところはさておき。。笑
それだけの衝撃を与え、約50年もの間、新作を作り続けているこのヨウジとギャルソンは流行りの変動が激しい日本でも生き残ってきました。
単にモードというわけではなく、ビンテージのミリタリー、ワーク、ドレスなどのファブリックをアップデートさせていることが、服に興味の少ない人から、鬼のように詳しい人にまで愛されている秘訣なのかもしれません。
コチラは個人的な推測では、フランス軍のヘンリーネックサーマルをベースに、40年代のヨーロッパのフィッシャーマンのパンツをサンプリングしているように見えます。
あくまで私の予想ですが。。。笑
みんなが知っているようなブランドにも、ルーツや基となったカルチャーがそれぞれ存在しています。
ブランドを古着の視点からみたり、古着をカルチャー色でみたり、ワークウェアに無限の可能性を感じたりと、
服は追及するだけ様々な見方があるようです。
いろんな服を着て、感じて、考えて、自分だけのスタイルを作ってみたいですね。