「出る杭打たれる」日本のアート
「出る杭は打たれる」
よく耳にいするこの言葉。
辞書によると
① 頭角を現す者はとかく他の人から憎まれ邪魔をされる。
② よけいなことをする者は他から制裁を受ける。
との意味で日本では解釈されています。
この閉鎖的な固定概念こそが、日本のアートシーンを現場に留めてしまっているのではと感じました。
たしかに、お淑やかということ、共同体意識と
いうものは私たちにとっては馴染みの文化です。
むしろ、東日本大震災を経験した私には、被災しても列に並んで水を汲む姿には感銘を受けました。
これは出る杭は打たれるが前向きに起こった事例だと思います。
しかし、全ての面において前向きな概念ではありません。
それはアートにおける成長や理解を妨げるネガティブな一面もあります。
日本人におけるアートのイメージは
崇高な趣味
文化人の快楽
変な人
が多い。
しかしこれは海外では大きく異なります。
海外ではもっとカジュアルにアートと生活が混在しています。
それは絵や小説、本や音楽、多くの面において自分なりの理解を持っているから。
これはロンドンの街並みです。
良い作品には良い評価を与えるのが海外の文化。
日本では才能あるもの、出る杭は自分の邪魔と考えるか排除しようとします。
しかし海外では、これに投資をします。
アーティスト、クリエーターは融資を得て成長し、投資家は利益を得ます。
その結果アートに興味を持つ人も、理解する人も多く、皆んなが楽しめているのだと思います。
少なからず、日本にも街を歩いていると気になるとアーティストを目にする事があります。
上の写真でも載せましたが、「壁食い」
可愛いイラストと心の片隅で皆んなが感じている事を言葉にして表現している。
落ち込んだ時、イライラした時、目線を落として俯きながら歩いている時に
こんなメッセージがあれば勇気をもらえませんか?
直接文句や皮肉を言わない日本人にとって、アートでの表現はすごく向いていると感じます。
人の目を気にすることがない。
自分の心に素直になれる。
自分の考えは間違っていないと気づく。
音楽、小説、写真、絵、お笑い、
アートは温かな共感を持って価値ある人生を歩む力を見るものに与えてくれる。
ビジネス、社会、世間に固執して肩意地張らず、もっと気楽に想像の世界に耽ったり、自分の幸せを感じても良いのかもしれません。
「忍耐」よりも「変態」の方が楽しくないですか?