marvinroのブログ

変な映画と音楽とファッションの話。

「JUNO」 少し大人な私のポジティブな成長物語

 

2007年公開の映画「JUNO」

 

私の大好きでとても大切な映画の一つです。

 

この映画を通して、私は自分自身を信じる事、小さな違和感を大切にすること、

「道化の一線」として人と接してはならないことを学びました。

 

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あらすじ: ジュノは反抗期真っ只中の16歳の女の子。他の子達よりはちょっぴり違うサバサバしたところがまた愛おしい。

ある日、彼女は興味本位で何ともさえない、見るからにオタク気質な少年と性交渉をします。このナヨナヨした少年が何とも気が小さくて良い役なんですよね〜笑

この時のジュノとしては、早く大人として認められたいと言う気持ちと、密かには、誰かに本気で愛されてみたい、本気で愛してみたい。という気持ちが隠れていたのだと思います。

 

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しかし、ジュノはそんな軽はずみな事をキッカケに16歳という若さで子を宿します。もちろん、ジュノとしても本気で願った末の妊娠ではないし、ナヨナヨ彼氏は責任を取ろうとなんてちっとも考えていないんです。

この彼氏にちょっと腹立ちますよね笑

 

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そんな状況でジュノはせっかく授かった命を里親に出そうと、心優しく、暖かい家庭を築きそうな夫婦を探します。

しかし、個性的な子供がいるのとは違い、大人にはもっと個性的かつ中身の見えにくい人たちが多くいます。

ジュノはそんな大人達と触れていく中で何が大切なのか自問自答し始めます。

おそらく、今までは欲望のままに趣味や遊びに興じてきた所謂普通の女の子だったジュノが、妊娠をキッカケに見栄や羞恥を捨て、大切なものを見つけたのかもしれません。

 

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その後のジュノの生活や決断、彼氏との行方は是非本編でご覧ください。笑

 

ジュノが社会の現実に振り回されて、ピュアな希望が悉く踏みにじられる姿には幼い頃に病気で入院した自分の姿を重ねてしまい、感情移入せずには入られませんでした。。

 

そしてジュノのそばでずっと変わらず愛し続けている両親や友達の姿にも涙腺をジワジワと刺激されます。笑

 

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あらすじだけを見るとかなり重い内容の様に見えるかもしれませんが、不思議なのはポップでポジティブにストーリーが進んでいくところ。

そこにジュノの本来の性格、明るい部分が見え隠れしています。

 

 

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全てが陽の興であると捉えるほど陳腐で凡庸なものはつまらない。」

これは太宰治の「人間失格」の一節です。

 

つまり全ての人には陰鬱さがあり、それこそが妙諦、即ち本来の姿。

 

弱くたっていい、小さくたっていい、子供だっていい。

 

ちょっとワガママで臆病なくらいがちょうどいい人生なのかもしれませんね。

 

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JUNO

 

 

サントラの中で1番かわいい曲も載せておきますね!笑